GNUsic Logo

Home  Design Members Projects Studio Links Mailing List



Frequently Asked Questions (FAQs) of GNUsic.net

Q. GNU GPL あるいは Copyleft の考え方を「音楽素材」のような非ソフトウェアに適用することは可能ですか?

A. はい。私たちは、Michael Stutz さんの書かれた 「Applying Copyleft To Non-Software Information」 にしたがって、音楽素材という情報に GNU GPL および Copyleft を適用しました。

Q. GNUsic のいう「音楽素材」という言葉は、具体的に何を指しているのですか?

A. 音楽素材としては、サウンド・ファイル、MIDI ファイル、 アルゴリズミック・コンポジションやソフトウェア・シンセサイザーのためのプログラムやパラメータ、 音をつくるためのプログラム、制作に関連するドキュメントやティップスなとがあてはまります。 現時点ではそのうち、音楽作品を制作するためのサウンドファイルを取り扱っています。 ただし、音楽制作を変化を常に許容する一連のプロセスだと考えた場合、 音楽素材と音楽作品の境界は極めて曖昧なものになると思われます。

Q. サウンドファイルは human readable ですか?

A. サウンドファイルは波形そのものを見る、あるいはスペクトル解析をすることで、 human readable なデータになります。直接 cut & paste 等でデータを編集することもできます。 ですから、サウンド・ファイルを音楽のソース・プログラムの一種と解釈することが可能だと考えています。

Q. プログラムの実行に相当する、ライブ演奏/パフォーマンスに関してはどのように考えていますか?

A. GPL でプログラムの実行に関して何ら制限を設けていないように、 私たちも GNUsic にある音楽素材を用いたライブ演奏/パフォーマンスに、特に制限を設けていません。 アメリカのロックバンド「グレイトフル・デッド」が、コンサートへの録音機材の持ち込みを自由に許可したように、 私たちも、ライブ演奏/パフォーマンスでの録音は自由であるべきであり、 しかも望むならば、その音楽データは GNU GPL にしたがって公開可能であると考えています。

Q. GNUsic のサイトにある音楽素材を使って、CD を制作したり、 ライブ演奏/パフォーマンスを行った場合、それに対価を要求することは可能ですか?

A. はい。GNU GPL が保証する自由とは「liberty」の意味の自由であり、 無料であることを指しているのではありません。 (望むならば)CD 制作に必要な費用に見合う価格でそれを販売すること、 ライブ演奏/パフォーマンスに必要な費用に見合う価格の入場料を取ることは、 何ら問題がありません。

Q. GNU GPL が保証しようとしている自由とは、具体的にはどのようなものなのですか?

A. 第一には「友人や仲間に情報を複写したり、それを配布(共有)する自由」、 第二に「情報を自由に修正する自由」、 そして第三に「修正したものを配布することで、共同体の形成を支援する自由」を指しています。 GNU GPL は、そうした情報の複写や再配布、修正の制限をなくすことを目的に作られています。 そのためにも、GNUsic にある音楽素材を使用した場合には、それもまた Copyleft(著作権表示+GNU GPL)で保護するよう強く希望します。

Q. 著作権フリーの音楽素材と、Copyleft で保護された音楽素材の一番大きな違いは何ですか?

A. 著作権フリーの情報は、それを用いて独占的な修正や、再配布の自由を拒むことを可能にします。 このような事態を避けるために、Copyleft という手段が必要とされました。

Q. GNUsic Project では、どのような共同体の形成を支援しようとしているのですか?

A. たとえ同じ GNU GPL を採用したとしても、そこから生まれる共同体には、いろいろな形のものが考えられます。 Eric. S. Raymond さんの論文「伽藍とバザール(山形浩生訳)」 にあるように、GNUsic では GNU GPL を採用した上で、 バザール方式による音楽制作の共同体の形成を実践しようとしています。 それは、現在のさまざまな音楽産業と、決して敵対するものではなく、 共存可能なものであるべきです。 世界中にいろいろな音楽やそのつくり方/聴き方があるのと同じように、 私たちは音楽に対する著作権/流通や、 そのコミュニティーに関する alternative な方向を模索しています。 GNUsic Project はその唯一の場ではありませんし、 常に修正/変化し続ける場でもあると考えています。

Q. 今後の GNUsic Studio の技術的な開発予定項目はどのようになっていますか?

A. 以下のように考えています。

なお、GNUsic Studio で使用している CGI プログラムは、 今後 GNU GPL にしたがって公開予定です。

[続く]



Content Enhanced - Use Any Browser

Copyright (C) 1998 <GNUsic.net>
Verbatim copying and redistribution is permitted in any medium, provided this notice is preserved.

Last Modified July 4, 1998 - The GNUsic.net Webmasters <webmasters@gnusic.net>